AI時代に求められる「考える社員」とは? 

こんにちは、岩松 洋です。

メルマガを書く岩松の姿

考えること、考え方を伝えることが

僕の仕事、役割です。

課題の構図が見えると、解決のための糸口をつかめます。

全体像の把握と、とっかかりの発見。

これが僕の考え方です。

今回は「AI時代に求められる【考える社員】」についてお伝えします。


AI時代に求められる【考える社員】

AIの進化により、私たちの仕事の在り方が大きく変わりつつあります。

AIと共生するイメージ

製造業ではロボットが作業を自動化し、ホワイトカラーの業務でも、AIがデータ分析や報告書の作成まで行うようになってきました。

AIが仕事をこなすスピードと正確さは、人間の比ではありません。

そのため、これまで必要とされていた業務の多くが、AIによって効率化され、場合によっては「不要」になる可能性もあります。

しかし、だからといって「人間の仕事がなくなる」とは限りません。

むしろ、AIにはできない「考える仕事」が、今後さらに重要視されるのです。

AIにはできない「考える仕事」とは?

AIが得意とするのは、決められたルールに従って答えを導き出すことです。

データ分析、定型的な事務作業、予測モデルの作成など、「答えが決まっている」仕事を得意とします。

一方、「考える仕事」とは、
未知の課題に対して自ら仮説を立て、試行錯誤し、解決策を見つけること
です。

創造的な企画立案顧客の潜在ニーズを捉え、新しい商品・サービスを考える。
トラブルシューティング想定外の問題が発生した時に、迅速に対処し、被害を最小限に抑える。
人間関係の調整・リーダーシップチーム内の意見をまとめ、士気を高め、プロジェクトを成功に導く。

これらは、単純なルールで答えが出せない「未定義の問題」です。

AIは過去のデータに基づいて予測することはできますが、「過去にない新しい問題」に対しては対応が難しいのです。

「考える社員」がいないと、こうなる!

例えば、こんな経験はありませんか?

考えられない社員のイメージ

・お客さまからのクレームをほったらかし  上司が指示するまでメールの返信もしない

・今の仕事に効率が悪い部分があってもそのまま続けている

・通常業務に追われて、AIツールを使いこなせず逆に業務効率が低下した

・不良品が発生しても原因の調査ができず、同じ問題を繰り返す

指示されたことをそのまま続け、新しいことや予期しないことには積極的に関わらない。

それが「指示待ち社員」の特徴です。

自分では判断や決断をせず、言われたことだけをやる「指示待ち社員」ばかりでは、変化の激しい時代に迅速に対応できません。

「考える社員」がいる場合はどうでしょう?

考えられる社員のイメージ

・クレーム対応に積極的に関わり、対応を考え実行することはもちろん、トラブルを繰り返さない仕組みも作り出す
・効率が悪い部分に気づき、対策を試行錯誤する
・良い製品を作るために、不良品の原因調査や対策を自ら実行する

これらのことができるのが、「考える社員」の強みです。

「考える社員」を育てるために必要なこと

では、どうすれば「考える社員」を育てられるのでしょうか?

その鍵は、次の3つにあります。

考えることの意義を理解させる「なぜ考えることが重要なのか?」を納得させることで、考える意欲が生まれる。
考えるための枠組みを提供するフレームワークやシートを使い、「何を」「どうやって」考えれば良いのかを明確にする。
考えた結果を評価する仕組みを作る考えたことを見える化し、フィードバックすることで、次のステップに繋げる。

次回は、この中の1つ目、
「考えてほしい社員」とはどんな存在か?について深掘りしていきます。