この年で新しい挑戦をできるとは思わなかった

業務の棚卸しに取り組む65歳

65歳の社長のお母さん。

事務を担当して30年以上。

営業事務から経理、人事まで一手に引き受けて会社を切りまわしてこられた方。

そろそろ引退というお年頃でもあって、

引き継ぎ、効率化のため、業務の棚卸しを実施していただいている。

取り組んでいただいているのは、シートに毎日の行動計画と実績を記入すること。

毎朝

1.その日やるべきことをリストアップ

2.どれぐらいの時間でできそうか見積もり

3.優先順位を考えてタイムスケジュールに落とし込み

業務中

1.実績を記入

残った業務は次の日に。

1カ月続けると、

事務仕事を一通りリストアップできて、おおよその業務時間を知ることができる。

これが当社流の業務の棚卸し。

取り組み始めてしばらくは、シートがすかっすかで、

あまり熱心に取り組んでいただけなかった様子。

1カ月たったころお母様から

「私、この歳で新しいことに挑戦できるとは思わなかった。

 今までなんとなく毎日仕事をしていたけれど、

 このシートを書いていると、自分がちゃんと仕事をしていると実感できる。

 この間初めて、社長(息子)に『これだけ仕事をしてるんだから、今週末は休むからね』

 って言えたのよ」

以来、毎日みっしりとシートに書き込んでいただいている。

今では毎朝、デスクワークをする方とその日の行動計画を共有し、

お互いにフォローし合っている。

業務の棚卸しをお勧めする理由を一つ増やしていただいた。