「考えることが大事。与えられた答えにはあまり意味がない」
コンサルタントの仕事をしてきて、またプログラミング教室を始めて
強く感じることです。
「考えること」を有効期限という切り口で考えてみると、
- 答えはその場限り
- 答えの見つけ方はしばらく先まで
- 考え方は生涯
こんな有効期限のように思います。
考え方は、応用すると生涯使えます。
学校での勉強に例えるなら
- 答えはその日の宿題を提出するため
- 答えの見つけ方は次のテストでいい点を取るため
- 考え方は受験やその先、大学での研究、仕事をうまく進めるため
有効期限がこれぐらい変わるように思います。
だから、答えを知ることよりも
考え方を身につけることの方が大事。
そう思います。
教える負担
次に、教える側の負担という切り口で考えてみます。
- 答えを教えるのは簡単
1+1を教えるときに「2」と伝えればいい。1+2を3と伝えればいい。
それぞれの足し算の答えを覚えさせたらいい。
- 答えの見つけ方、数学の公式などを教えることはちょっと難しい。
1+1を教えるときに、足し算の仕方を教える必要があります。
最初は指を使って、小さな数の足し方を教えるでしょうか?
足し算という答えの見つけ方を身につけると、2+3や4+5もできるようになります。
- 考え方、その課題のとらえ方や解決方法の見つけ方を教えることはかなり難しい。
というか、教え方があるのかどうかわからない。
「自分の考え方を教える」のは、答えの見つけ方と同じになってしまいます。
ある問題を解決する場合に、
自分がなぜ1+1という解き方を使うかを教える感じでしょうか?
考え方は人それぞれ、無数にあって、それぞれの考え方で答えにたどり着けたら全部正解になります。
自分と違う考え方でも○を付けないといけません。
これは相当難しくて、手間がかかります。
どこを目指すか?
それでも、
目の前の答えじゃなくて、
先々の目標や目的のために教えるのであれば、
考え方を身につけてもらった方がいいです。
どこを目指すかによって、
教えることを変えていけばいいと思います。