セネカ「人生の短さについて」という本を読みました。
ルキウス・アンナエウス・セネカ
紀元前1年 – 65年ローマ帝国の政治家、哲学者、詩人。
耳にすることの少ない名前だと思います。
僕も初めて耳にして、本も初めて開きました。
光文社古典新訳文庫版の
「人生の短さについて」には3編の文章が掲載されていました。
本のタイトルになっている「人生の短さについて」
「母ヘルウェアへのなぐさめ」
「心の安定について」
この3編はいずれも
セネカが誰かに宛てて書いた文章です。
妻の親戚、母、年下の親友
相手の状況を理解して想像して、その状況を改善するために
セネカの考えが綴られたものになっています。
「個々の状況、課題に合わせた考え方が書かれたもの」です
個々へのメッセージ
一般論じゃなくて、
相手の状況に合わせて、自らの考えを助言のような形で
記載したもの。
これが僕にはすごく読みやすい。
読みやすいというか、理解しやすい。
頭や心に入ってくる感じがしました。
これはおそらく、
文章を送られた人たちの状況や、セネカの考え方に
僕が共感しやすかったからだと思います。
深く伝えたいとき
一般論ではなく
「個々に宛てられた文章」であること。
誰かにメッセージを伝えたいとき、
- 相手の状況を聞いて理解して、
- それに合わせて自分の考え方や経験を伝える。
これが深く届く伝え方のように思います。