わからなくなる構図

目次

書き方は無数

プログラムの書き方は無数にあります。

プログラム全体を見たら本当に無数。
プログラマーの数だけあるレベル。
 

部分部分を細かく見ても、
書き方は一つではありません。
 
 

例えば、繰り返し処理。

一般的には
for文とwhile文という二つの書き方があります。
 

さらに、

for文の書き方は
1から10までという方法と、北海道から沖縄までという2種類の方法があります。
 

while文も
繰り返しの判定を前でやる方法と後ろでやる方法の2種類があります。
 

どの書き方でも繰り返し処理を行うことができます。
 
 

これを使うべき、という場面もありますが、

たいていはどの繰り返し処理を使っても
実現できてしまいます。
 
 

難しい部分

プログラミングを学習するとき、
難しいのは、どの繰り返し処理を選ぶか。

という判断の部分でしょう。
 

やりたいことを実現できるなら
どれを使ってもいいんだから。
 
 

4種類の書き方を覚えるのは難しくありません。
文法を覚えるだけです。
 
どれを使えばいいかという判断が難しい。
 
 

プログラミングの教材を作るときに難しいのも
この部分。

特にオンラインで提供されている
課題を解いて進めるような教材の場合は難しそうです。
 

どの繰り返し処理でも実現できるのに、
すべての書き方を正解と判定するのは難しい。
 
 

構図

結果、
自分が考えて書いたプログラムが
「答えと違う書き方をしている」という理由で、間違いと判定される。
 
 

それで、だんだんわからなくなっていく。
考えられなくなっていく。

答えをただただ覚えようとする。
 

だんだん判断をできなくなっていく。
 
 

プログラミングをできない理由。
わからなくなる理由。

こういう構図がありそうです。
 
 

教室を始めて、
動画教材を検討し始めて

教える側、伝える側に立って
見えてきたことです。