杵柄

大学を卒業して最初に勤めたのはIT企業でした。

担当していた仕事は

テスターから始まって、プログラマー、プロジェクトマネージャ。

ときどきお客様のところでSEのようなこともしましたが、

プロジェクトマネージャが最終的な役割になりますね。

マネージャと言っても

プログラマー半分、マネージャ半分といった感じで、

プレイイングマネージャというやつです。

苦手だったのは、工程会議です。

週に一度、

担当しているプロジェクトの報告を「しなければならない」会議。

やらされ感満載の進捗会議。

たいていのプロジェクトは遅延していたので、

遅延の言い訳と遅延回復策を発表しなければならない会議。

どうやって遅延を回復させるのか?

と聞かれたとき、

「残業して回復させます」

「休日出勤で頑張ります」

って答えてました。

だって、目いっぱい予定を入れているから

回復のしようがないじゃない。

って思ってました。

他の対策を知らなかったんです。

余裕を含んだ計画の立て方があることを

退職して10年たってから知りました。

色々と手を打つための余裕を含んだ計画を

立てる方法もあるんですね。

金銭的、時間的、気持ち的

余裕は大事です。

今振り返ると、

いろいろと知らないことが多かったです。

知ろうとしなかったことも多かったです。