たくさん求められている

長文ですが、

野澤亘伸さんの

「師弟 棋士たち魂の伝承」

から引用します。

第四章「対極」

師匠が森信雄七段、弟子が糸谷哲郎八段。

師匠である森七段が

新人王戦で優勝したときのことを

振り返っての言葉です。


頑張ったら優勝できてしまって、また日雇い思考になってしまった。

 一局指して遊んで飯が食えて、一か月くらいこの生活ができればいいだろうって。

 僕より上の世代は、そういう棋士が多かった。

 夜中まで酒飲んで朝を迎えてという、僕はそんな雰囲気が好きだったけどね。

 しかし現在はそれやってたら勝てない。競争レベルが違う。

 今は常にオリンピックに出るつもりでやっていかなあかん。

 若い人がいいろんなことに過敏になるのは仕方ないのかもね。

 求められることが多すぎるもの。

 強くないと、人に好かれないと、ファンサービスしないと・・・

 それじゃあ、きついよね。


どうでしょうね。

昔はこうだった。

みんながこんな(ゆるい)感じだった。周りもそう。

こんなことをしていても大丈夫だった。

今はそうじゃない。

ちょっとしたことも許してくれない。

周りの目も光ってる。

例えば、一昔前は

プロの将棋の対局中に

タバコを吸うなんて場面は普通に見られる光景でしたが、

今では全く見ることがありません。



この、特に

「求められていることが多すぎるもの」

いろんな場面に当てはまっているように

感じたんです。

・今の経営者

・今の社員さん

・今の子どもたち

※組織の役職とかも。

昔とは環境が違うので、

求められていることが多すぎたとしても

やらないといけない部分もあると思います。

でもね、

「それじゃあ、きついよね。」

答えがあるわけではないんですが、

・環境が違うこと

・多く求めすぎているかもしれないこと

ここはちゃんと意識しておきたいな。