わからない方がいい場合

結論は決めない

研修の目的は決めておきます。
結論は決めません。
 

ノウハウをお伝えする勉強会ではなく、

「方針を決める」「行動計画を立てる」
といった目的の研修では。

参加者の方が、
業務や現場のことをよくご存じだから、
僕には結論は決められないんです。
 
 

「わからないから、結論は決められない」

実はこういうことです。
 
 

わからないこと

でも、これは、
話し合って結論をつくっていくときに、
優位に働きます。
 
 

僕にはわからないから、聞くしかありません。

聞いてもわからないことは、
もっと聞くしかありません。
 

相手も
どう説明したら伝わるか、もっと考えてくれます。
 

こういうやり取りで、

少しずつ僕の理解が深まっていって、
少しずつ相手の頭の中も整理されていき、

だんだんと結論に近づいていきます。
 
 

僕が対話型で研修をするときのからくりは
こういうことでした。

うまくできていると言ってくださるなら、
それは、「僕にはわからない」からです。
 
 

なので、ひょっとすると、
上司から部下への教育では、対話型は難しいかもしれません。

部下より業務をわかっていて、
正しい結論を持っていることが多いですから。
 

そこを何とか、
「わからない」ふりをして、聞いてほしいと思います。