研究の成果

目次

観戦記

新聞を読むときに必ず目を通すのが
「将棋の観戦記」
です。

棋譜とともに対局者の紹介や当日の様子、
手の解説が記されている「観戦記」。
手に汗握る勝負の行方を臨場感たっぷりに描き出し、
難解な将棋を紐解いてくれる存在です。

日本将棋連盟のコラムから。
 

一局の将棋を7回ぐらいに分けて掲載されるので、
一年に50局ほど観戦できます。

この2,3年は、藤井聡太七段の観戦記を
目にすることが増えているように思います。

やっぱり、人気ですからね。
 

研究

今の連載も藤井七段の観戦記なのですが、
その中に興味深い一文がありました。

 

後日談として
対戦相手が師匠から

「あれは、研究手だろう?だったら勝たないと。」

と言われたとか。
 

プロは将棋を指すことが仕事です。
将棋に勝つことが仕事です。

勝つために、
対局以外の時間を、様々な局面の研究に当てている
棋士の方も多いようです。
 

その研究手。
ある局面を想定して研究をして、そして発見した、
その後を有利に進められるであろう一手。

まだ世の中に現れていない一手。
 

これを藤井七段に使った。

一時優位に立ったが、その後、逆転された。
 

せっかくの研究を披露するんだから、
勝たないと。

というのが師匠の発言の裏側にあるのかな?
 

強くなるには

これだけで一つのメルマガになりそうですが、
面白いと思ったのは、

この師匠の言葉「研究手だろう」

藤井七段は
研究手をぶつけられることが多い。
みたい。
 

昨年度の勝率が84.9%という藤井七段。
めちゃくちゃ強い。

勝つためには
ここ一番の作戦をぶつけることになるようです。
 

藤井七段からすると、
相手の一番強いところと対戦することに
なるわけですね。
 

強い藤井七段は、強い相手と対戦して、
ますます強くなっていく。
 

強い人は
より強くなる場面が必然的にやってくる。

それが面白いなと感じたんです。
 

強くなるためには、
強い相手と戦わないと。