先日の訃報を聞いて、読みたくなって
「ホーキング、自らを語る」
を図書館で借りてきました。
筋萎縮性側索硬化症という病気で、
車椅子がトレードマークになっていた
ホーキング博士の自叙伝。
「不勉強を自慢するつもりは毛頭ないが」
「努力に価するほどのことは何もない」
そんな学生時代をすごした博士が、
「病を得てすべてが変わった」
「人間、夭逝の可能性を突きつけられると
生きることの意味を知り、
まだまだしたいことがあると思うようになる」
という話。
数学とか物理学ならまだしも、
本書に出てくる
宇宙論、素粒子物理学
となると
どんな学問か想像すらできません。
本書の中にも難しい記述がたくさん合って、
ついていけないところもたくさんありましたが、
最後まで読みました。
最後の章に書かれていた
「豊かに恵まれた人生だった。
障害者は自分の欠陥に邪魔されない仕事に打ち込めばいい。
できないことを悔やむには及ばない。」
というような
そんな生き方にひかれたように思います。
ノーベル賞を贈られていないけど、
観測で立証が困難だからで、
それより権威ある基礎物理学賞を受賞した。
なんて負け惜しみのようにも聞こえる
記述があるところにも、
なんだか親しみを感じるんですよね。
すごいのに、すごくない
そんな印象です。
でもやっぱり
すごい博士です。