『師弟』を読んで

昨日のブログ
「タイトルがなくなっても」とは
将棋つながり。

「師弟」棋士たち魂の伝承

を読んでます。

将棋界のいくつかの師弟の話。

将棋界では、

弟子は小学生のうちに師匠につきます。

師匠がいないと奨励会に入会できません。

つまり、棋士にはなれません。

しかも、

弟子のほとんどはプロになれないまま

将棋界を去らなければならない厳しい世界です。

その世界での

師匠のいろんなかかわり方、指導の仕方

そして、葛藤。

そんなことが書かれている本です。

冒頭は谷川九段。

羽生さんの前の中学生棋士だった

谷川九段。

谷川九段には一人しか弟子がいないのですが、

「やはり最初の弟子を採るということは覚悟が必要でした。

 一人の少年の一生に関わるわけですから」

と書かれています。

ご自身の対局が忙しいというのもあるでしょうが、

弟子を採るということはそれだけ

責任を負うということ。

なのでしょうね。

谷川九段のお弟子さん。

都成竜馬(りゅうま)さん。

プロ棋士になったのは、

年齢制限ギリギリの26歳。

10歳で弟子になってから16年間。

本当に長いですよね。

それほどの長い間、師匠であり弟子であり。

想像できない物語がありそうです。

弟子の祝勝会で

「これでご両親に対して、

 師匠としての最低限の責任を果たすことができた」

一人の少年の一生を預かる。

親代わりってことでしょうか。

師匠の責任。重いなぁ。